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中国、商業銀行の不良債権率1.16% 過去4年で最高

中国銀行業監督管理委員会は2014年末の中国商業銀行の不良債権率が1.29%だったと公表した。第3四半期の1.16%から上昇し、この4年で最高の水準となっている。1月23日、中国新聞網が伝えた。

アナリストは不良債権率の上昇の背景について、国内経済の伸び悩みや不動産価格の下落、中小零細企業の苦戦などを挙げている。ただし、各行とも十分な引当金を積んでおり、営業には問題ないとしている。

銀監会によると昨年末時点で商業銀行の不良債権引当率は230.5%、昨年11月時点の自己資本比率は前年同期比0.75ポイント上昇し12.93%だった。

中国銀行業協会が昨年発表した「中国銀行家調査報告」によれば、現在の不動産市場の調整や過剰な生産設備の廃棄の行方を懸念する銀行は多く、前者には65.8%、後者には73.7%が「不良債権率上昇の要因となり、注意している」との回答結果が出ている。