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ハチソンワンポアが英携帯電話大手買収―中国メディア

李嘉誠氏が率いる長江実業集団の中核企業であるハチソンワンポア(和記黄埔)は、英携帯電話業界二位のO2UKを102億5000万ポンドで買収する計画を発表した。同社にとって最大規模の海外M&A案件となる。1月26日、京華時報が伝えた。

ハチソンワンポアは、O2UKの親会社であるスペインの通信大手テレフォニカと買収に合意したことを明らかにした。O2UKは2002年に設立。テレフォニカは2006年にO2UKを180億ポンドで買収していた。ハチソンワンポアは英国で3G携帯電話会社「3GUK」を展開しており、買収後は3GUK、O2UK二つの携帯電話事業を統合し、英国最大の通信業者となる見込み。

長江実業集団は2010年から英国の通信、小売り、インフラ分野にターゲットを定め、M&Aを繰り返しており、現在では同国の天然ガス市場の3割、電力小売市場の4分の1を握っている。英メディアは「李嘉誠は英国すべてを買おうとしている」とも報じている。

ハチソンワンポアの2014年中間決算報告によると、同社の欧州事業の営業利益は15億3400万ドルで、同社の利益全体の37%を占めた。