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中国カラーテレビ市場頭打ち 新市場開拓急務

中国で家電関連のコンサルティングを手掛ける奥維雲網(AVC)が発表した2014年のカラーテレビ販売台数は前年同月比6.6%減の4461万台、販売額は同14.5%減の1462億元だった。1月22日、毎日経済新聞が伝えた。

テレビメーカーの売上高や利益も減少しており、多くのメーカーはビジネスモデルの転換を模索している。今年の成長の鍵は農村が握っているとの見方もある。

長虹の2014年第1~3四半期の売上高は前年同期比1.82%減の412億8500万元、TCLは同16%減の187億1000万元、コンカは同7.42%減の134億6800万元だった。

AVC黒物家電事業部の董敏総経理は、カラーテレビ業界の規模縮小の原因について、過去5年の政府の消費刺激政策が将来の需要を先食い、不動産業界の低迷、スマート端末による代替の3点を挙げている。

AVCは2015年のカラーテレビ販売台数を前年比1.1%減の4410万台、販売額を同6.2%減の1371億元と予測、減少に歯止めがかかる兆しはないとみている。

しかし、モバイルショッピングと農村市場は堅調。店舗販売台数が同15%減の3674万台だったのに対し、オンラインショッピングでの販売台数は同79%増の787万台と大幅に増えた。また、AVCは今年の販売台数の半分以上を農村市場が占めると見ており、今年は農村が主戦場となりそうだ。