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上海石油天然ガス取引センター設立 エネルギー価格決定権拡大目指す

国際原油市場の供給過剰が続く中、主要な買い手である中国は価格決定力の拡大に向け積極的に動いている。上海市政府は上海石油天然ガス取引センターの設立に同意した。中国で国家級の資源市場がまた一つ立ち上がる。1月16日、新華網が伝えた。

上海石油天然ガス取引センターは新華社に所属する新華中融投資などが設立する。当初は天然ガスや石油製品の現物取引に注力するが、将来的にはアジア太平洋を拠点とする、国際影響力を有する石油天然ガス取引センターへの発展を目指す。

上海は世界の国際金融センターであると同時に、中国の石油天然ガスパイプラインの終点でもあり、また、輸入液化天然ガスの受け入れ地点でもある。石油天然ガス取引センターの設立は、上海のエネルギー消費や輸送力を生かしながら、世界でのエネルギー価格の決定権や発言権を高めることにつながると期待されている。