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日本の冬を楽しんで 富士山雪まつり開幕 山梨

そり滑り、かまくらなど日本の雪遊びの楽しさを外国人観光客らに提供する「富士山雪まつり」が、富士河口湖町の河口湖美術館芝生広場を会場に15日開幕した。初日は雨や雪が降る天候だったが、来場者はそり滑りを体験したり、かまくらの前で記念写真を撮ったりしてまつりを楽しんでいた。

 まつりは昨冬、富士五湖観光連盟などで組織する実行委員会が冬場の経済効果を狙い、雪に触れたことがない国々の旅行者を呼び込むため、河口湖北岸の大石公園で試験的に開催したところ、東南アジア方面の旅行者に大好評。2週間で4千人が訪れたが、大半が週末に集中し、約1千平方メートルの会場が混雑した。このため今年はスケールアップを図り、会場を同美術館芝生広場に移した。

 昨年暮れから会場にスノーマシンを運び込み、人工降雪作業を続け、計画した約8千平方メートルのうち、すでに5千平方メートルが“白銀の世界”となっている。周囲には温かい飲み物などを提供する屋台が営業を始め、地元観光協会などによると、20日頃には全面の降雪作業が完了するという。すでにそり滑り用スロープ、雪の国会議事堂や富士山のモニュメント、かまくらなどが完成している。20日以降、八輪駆動車が牽引するスノーラフティング(有料)も楽しめる。

 タイからグループ旅行で訪れたという女性は「雪に触れるのは初めて。冷たいけどきれいね」と話し、仲間と記念写真を撮り合っていた。実行委員会ではスケールアップし、まつり期間を2月25日までと設定したことで期間中10万人の来場者を見込み、このうち外国人旅行者が4割を占めると予想している。