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上海自由貿易区で並行輸入車販売解禁

上海政府は7日、自由貿易試験区における並行輸入自動車モデル地区に関する通知を公表した。長期にわたってグレーゾーンだった自動車並行輸入事業が、自由貿易試験区内において解禁されることとなった。1月8日、中国新聞網が伝えた。

事業に参入できるのは自動車販売業務に5年以上携わり、ここ3年連続で黒字を出し、前会計年度の自動車販売額が4億元を超えている企業で、メンテナンスや部品の供給が可能な規模を有することが求められる。自由貿易区で全額出資子会社か持ち株会社を設立することで、並行輸入自動車のディーラー資格が得られる。

並行輸入車は正規の輸入代理店より約20%安いと言われるが、上海の自動車販売会社幹部は「並行輸入車の産業チェーンは複雑で、価格もばらばらだ。20%は理論値に過ぎない」と否定した。別の輸入車ディーラーは「利潤が高いランドローバー、ポルシェなど高級車は、並行輸入だと30%ほど安くなる。通常販売価格が高いほど、『並行輸入』の割安感が出る」と述べた。

なお、並行輸入車はアフターサービスなどの整備も進んでおらず、今回は「合法化」されたにすぎない。