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中国企業、景況観底堅く・・国際会計事務所が報告書

会計事務所グラントソントンが公表した「インターナショナル・ビジネス・リポート」によると、2014年第4四半期における中国企業の、今後1年間の経済先行きに対する楽観度は25%で、第1~第3四半期から若干低下した。しかし前年同期からは3ポイント上昇しており、中国企業が今年の経済について保守的ながらも楽観的態度を崩していないことが分かる。1月7日、新華網が伝えた。

企業の成長の制約要因としては、40%が「経済不確実性」を最大のものとして挙げた。エネルギーコストや受注不足を挙げた企業も多く、それぞれ37%、34%だった。熟練工不足や融資不安を挙げた割合はやや減少した。

企業の今後1年の売上高予測と利益予測は前期の70%、46%からそれぞれ37%、13%に低下。輸出予測は30%から14%に低下した。成長市場を国内に求める企業が大きく増え、国際市場に求める企業は減少した。

グラントソントンのチーフパートナーを務める徐華氏は、「経済成長の鈍化やルーブルの下落が企業の新規受注や輸出の見通しにマイナスの影響を与えているものの、全体的には安定的にとらえていると言える」と分析している。