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中国、今年の対外直接投資1000億ドル突破へ 外資導入額と接近―中国メディア

中国の2014年の非金融分野の対外直接投資額は1000億ドルを超えそうだ。商務部の高虎城部長は「我が国は近く、外資導入と対外投資が同水準になる」と述べた。28日、中国・経済日報が伝えた。

中国の外資導入額は23年連続で途上国首位を保っている。今年1~11月の外資による新設企業数は前年同期比4.2%増の2万1296社、外資利用額(実質ベース)は同0.7%増の1062億4000万ドルだった。伸びは鈍化しているが、サービス業や中西部の外資導入額が成長するなど、構造変化に伴う新たな成長分野も現れている。

一方、中国の対外直接投資は2002年の27億ドルから2013年には1078億ドルと、40倍の規模になった。中国の対外直接投資フローは2年連続世界3位だった。今年1~11月、中国の投資家は153カ国の5402社に投資を行い、ドル換算での投資額は前年同期比11.9%増の898億ドルだった。

専門家は「かつては中国は外資の誘致を主としていたが、生産設備過剰問題の深刻化で、海外進出の必要性が高まっている」と指摘する。ただし、対外投資には多くのリスクがあり、中国の成長も減速する中、国際競争力の向上が求められている。