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上海、新卒学生の68%がベンチャー企業就職に前向き―中国メディア

上海東浩人力資源が発表した2015年上海地区新卒大学生の就職環境指数によると、学生の68%が零細・ベンチャー企業への就職を希望していることが明らかになった。特に理工系の学生の志望比率は75%に達した。28日、新華網が伝えた。

同調査は上海の15大学の学生約1000人を対象に実施した。多くの学生にとってベンチャー企業は成長機会が多く、システムが柔軟で待遇がよく、学習機会も豊富、人間関係も煩わしくないと映るようだ。一方で、ベンチャー企業には安定性がなく、福利厚生が充実していない、マネジメントも混乱しているなどと敬遠する学生もいた。

上海東浩人力資源マーケティング部の邱暁峰経理は「ベンチャー企業の数と質が向上しており、学生の選択肢も多様化している」と指摘する。国務院が今年5月に、ベンチャー企業の新卒大学生雇用を促すため、待遇改善や成長に有利となる政策を導入したことで、学生の見方も変わっているようだ。

また、調査では上海の学生の6.8%が卒業後に起業を計画していることも明らかになった。これは前年より1.3%高い。一方で、海外に出ると答えた学生は10.9%で前年から4ポイント近く低下した。

邱暁峰経理は「IT企業に代表される成長企業の台頭で、学生の起業への夢が広がっている。また、海外帰国組の状況が悪化しており、留学への意欲は低下している」と述べた。

学生の35%は外資企業への就職を希望。この数字は5ポイント低下した。国有企業への就職を希望する学生は前年より4ポイント高い45%だった。民営企業を選択する割合も3.2ポイント上昇した。