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「リニア見物」19区間可能に…防音フードなし

 2027年に名古屋―東京(品川)間で開業を目指すリニア中央新幹線(285・6キロ)で、リニア車両を見物できる地上走行区間が、岐阜、長野、山梨、神奈川4県12市町村の少なくとも19区間に上ることがわかった。

 「リニア見物」を新たな観光資源として活用したい沿線自治体の期待が高まりそうだ。

 最高時速500キロで走るリニアは、風切り音による騒音被害が懸念され、JR東海は地上走行区間39キロは、線路全体をコンクリート製の防音フードですっぽり覆う方針にしてきた。

 その一方、沿線自治体の一部からは「リニアを見ることができるようにしてほしい」との要望も出ていた。同社は人家が少ない地区では防音壁を設置するにとどめ、走行する車両が見えるようにすることを決めた。

 リニア見物が実現する見通しになった山梨県笛吹市や岐阜県中津川市では、展望台や見学のための公園といった施設の設置も検討されている。