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「人民元は今年世界で2番目に強い通貨に」中国中央銀行副総裁が指摘

中国人民銀行(中央銀行)の易綱副総裁は北京で21日行われた経済分野の会議「中国経済年会」で、「人民元は今年、米ドルに次いで世界で2番目に強い通貨だった」と述べた。中国・信息時報が22日伝えた。

易副総裁は人民元が年初来、対米ドルで2%変動し、実質実効為替レート(REER)が上がったと指摘。「人民元は全世界の通貨の中でも強くなっている」と語った。

易副総裁によると、人民元は今年初めに1ドル=6.06元だったが、4~5月には6.25元、9月には6.1元となり、12月には6.22元と動いたとの数字を示し、「人民元の為替変動は今年、双方向で柔軟性が増した」と強調した。

その上で、「為替変動の柔軟性が増すことは、国際収支の均衡を促す上で非常に重要だ。人民元の変動はすでに市場化が進んでいる。人民銀行の為替市場への日常的な介入は減りつつある」と説明。「人民元の為替レートは合理的でバランスのとれた水準で安定を維持できると信じている」と語った。