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中国に依存している国は40カ国 今後さらに増え続ける―独メディア

ドイツの中国向け経済情報サイト・ドイツ財経網は11日、「40カ国が中国に依存 そのリストはさらに長くなりつつある」とする評論記事を掲載した。環球時報が13日伝えた。

対中貿易が世界の多くの国にとって重要な地位を占めている。対中輸出への依存度の高い国のなかには途上国のみならず、世界経済における大型プレーヤーも含まれている。そして、この依存国家リストはさらに長いものに変化しつつあるのだ。

ある経済学者が先日、国際通貨基金のデータをもとに、対中輸出が国全体の輸出量の15%以上を占めるという「中国に依存する40カ国」のリストを作成した。

地理的に近い国はおのずと中国との貿易関係が強まる。モンゴルでは輸出品の93%が中国向けだ。トルクメニスタン、ミャンマー、ラオスも対中輸出が輸出全体の35.2-68.8%を占めており、非常に中国に依存している。おもに石油や天然ガスが輸出品となっている。

アフリカ諸国と中国との協力も緊密化している。コスト上昇などにより、多くの中国企業が工場をアフリカに移転しているのだ。同地域で依存度が最大なのはシエラレオネの82.1%。以下モーリタニアとコンゴ共和国が48%台で続く。対中依存40カ国の半数近くは、アフリカの国なのだ。また、太平洋のソロモン諸島も対中輸出依存度が59.4%となっている。

多くの新興国や先進国も40カ国の中に名を連ねている。日本の対中輸出依存度は18.5%、ニュージーランドは22.6%、韓国は25.5%、オーストラリアは36.2%だ。中国は、これらの国からやって来る消費財、機械設備そして技術を、とくに必要としているのである。

ドイツはと言うと、対中輸出依存度はわずか6%にとどまっている。しかし、絶対値で考えれば、ヨーロッパのなかで中国にとってもっとも重要な貿易パートナーなのだ。