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中国で日系車の販売急減、原因は「技術の停滞」と「競合の市場開拓」―中国メディア

中国の自動車市場では11月、日系車の販売が急減した。中国新聞網は12日、技術の停滞や競合の欧米メーカーが小型車分野を開拓していることにあるとの見方を紹介した。

日系各社がこのほど発表した11月の中国市場での自動車販売台数は、日産が前年同月比11.8%減、ホンダが12.1%減だった。トヨタは増加したものの、伸び幅は2.6%にとどまっている。日系各社の中国での販売台数は今年、計400万台に上るとみられていたが、これまでに達成できたのはわずか8割という状況だ。

ホンダと中国・広州汽車との合弁メーカー「広汽ホンダ」の北京のディーラーによると、今年、ホンダの主力車種であるアコードは販売で苦戦している。広汽ホンダ車がまだ、市場で主流のターボエンジンやデュアル・クラッチ・トランスミッションなどの新しい技術を採用していないことが影響したという。

また、日系メーカーのライバルである欧米メーカーが、過去には興味を示さなかった小型車分野に力を入れ始めたことも、日系車の販売にとって圧力となっているという。

全国乗用車市場信息聯席会は、来年の中国自動車市場の伸びを10%と予想している。自動車業界アナリストの賈新光氏は、「来年、中国ではガソリン価格の下落や各種優遇策、省エネ車向け補助など、自動車販売が伸びそうな状況が重なる」と指摘した。