中国財政部は１１日、１１月の中国財政収入が前年同月比９．１％増の９９５３億元だったと公表した。同日、中国新聞網が伝えた。

そのうち中央財政収入は前年同期比１２．１％増の４８０１億元、地方財政収入は同６．４％増の５１５２億元。伸び幅は昨年同期の半分に届かなかった。

財政部は「財政収入の伸び幅は拡大傾向にある。国有資本の経営収入が増加し、今月の輸出税還付が減少したことも要因。地方財政収入は不動産関連の税収が伸び悩み、今年後半以降は低迷している」とコメントした。

１１月の不動産営業税は前年同期比１．２％増で、下げ止まりの兆しはあるものの、前年同期の２７．５％増の数字とは大きな落差がある。

今年１～１１月の全国財政収入は同８．３％増の１３兆元で、そのうち中央財政収入は同７％増の６兆１０００億元、地方財政収入は同９．５％増の６兆９０００億元だった。年初に公表された予算案では今年の全国財政収入を前年比８％増の１４兆元としており、中央財政収入の伸びを７％、地方財政収入を９％としていた。

一方、１１月の全国財政支出は前年同期比０．８％増の１兆３０００億元で、１～１１月では同１０．１％増の１２兆６０００億元だった。予算執行率は８２．５％となっている。