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中国の自動車在庫30%増 ディーラー赤字拡大懸念―中国メディア

中国汽車工業協会の董揚秘書長は、今年に入って中国の自動車在庫が35万台増加し、昨年に比べ30%以上増えたことを明らかにした。10日、網易財経が伝えた。

中汽協によると11月の在庫は前月比5.8%増の126万100台。乗用車は同6.0%増の104万4100台、商用車は同4.8%増の21万6000台だった。

中国汽車流通協会も在庫増に神経をとがらせており、工業情報化部と商務部に赤字拡大を懸念する報告を提出した。

報告によると今年に入って上海フォルクスワーゲン、上海GM、東風日産、北京現代、長安フォード、神龍汽車など多くのメーカーが新工場を操業したことで、生産台数が増えて需給がだぶついていることが要因という。また、ディラーはメーカーの生産した台数を買い取る必要があり、この数年、メーカーが市場を無視した生産を行っていることも背景にある。

ディーラーがメーカーに返品を求める動きも広がっており、董揚秘書長は「ディーラーは赤字を抱えており、返品要求は理解できる。ただ、自動車業界が生産能力過剰状態にあるとは思っていない。以前のような高度成長が見込めないというだけだ」と述べた。

http://www.focus-asia.com/socioeconomy/economy/404016/