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中国の自動車アフターサービス市場が急成長―中国メディア

自動車のアフターサービス市場は、今後も拡大が続きそうだ。光大証券によると中国には現在、1億3000万台の自動車があり、来年には保証期間切れの自動車が6700万台と全体の過半数を占める見込みだ。現在のアフターサービス市場の中心は維持修理分野で、付加価値額は6000~8000億元とされているが、1兆元を超える日は遠くなさそうだ。8日、中国・毎日経済新聞が伝えた。

最近はインターネット企業もこの市場に参入し、加盟店を増やしている。業務は洗車などが中心で、部品などの分野は多くないが、「途虎養車網」はタイヤ関連のサービスを始めた。業界関係者は「これらO2O(オンラインとオフラインを連携させた仕組み)は実店舗の統合強化を進めており、オンラインのユーザー集めとオフラインの店舗の充実が勝敗の分かれ目となるだろう」と語っている。

途虎養車網は2012年に上海で設立され、従業員は400人。現在19省200都市で自動車のメンテナンス事業展開している。同社の陳敏CEOは「従来の自動車ユーザーは4Sディーラーやメンテナンス店舗でタイヤを交換するのが普通だが、その場合、店舗は分散しているし価格やサービスもバラバラで利便性が低い」と話す。

もっとも、自動車アフターサービス市場は成長していると言っても十分に普及しているとは言えない。新車市場とアフターサービス市場にはサイクルに時差があり、今後2~3年で自動車の保有台数と販売台数が大きく伸びたとしても、ユーザーが4Sディーラーで修理やメンテナンスを行うという習慣は短期間では変わらないだろう。陳敏CEOは「米国でもアフターサービスのオンラインサービスが普及するまでには十数年かかった。中国でも3~5年は見る必要がある」と述べた。

http://www.focus-asia.com/socioeconomy/economy/403759/