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中国の国有銀行が一斉に金利上げ、多くが上限いっぱいに―中国メディア

農業銀行は1万元以上を1年以上定期預金する場合の金利を、基準金利の110%に変更した。建設銀行も120%にしており、年末を控えて各行の預金の獲得競争が激化している。9日、新京報が伝えた。

中国工商銀行のスタッフも「3年~5年の期間で1万元以上を預けた場合の金利は、基準金利の120%にした」と述べた。中国銀行も1万元以上を定期預金した場合には基準金利の120%となる。建設銀行の金利は支店によって異なるが、最大で120%を適用する。

中国人民銀行は11月21日に利下げを実施し、銀行の定期預金基準金利を0.25ポイント下げるとともに、各銀行が設定できる5年定期の金利の上限を、基準金利の110%から120%に引き上げた。中小銀行の多くが直後に金利を基準金利の120%にした一方で、4大銀行には動きがなかった。

年末を控えて各行とも預金融資比率などの審査を控えており、預金を積み増す圧力が高まっている。また、第3四半期は株価の上昇で預金が流出し株価に向かう傾向が強まっていた。
中央財経大学銀行業研究中心の郭田勇主任は「金利自由化で銀行間の競争が高まっており、四大銀行が金利を上げるのも不思議なことではない」としている。

http://www.focus-asia.com/socioeconomy/economy/403750/