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火の始末気をつけたい冬本番到来 火災トップは東京、でも人口比は山梨県

冬本番になると心配されるのが火災。たき火やタバコなどの火の不始末に、コンロなどからの出火。それに最も多い火災として気を付けなければならないのが「放火」だ。
 家や家財道具はもちろん、人命まで奪う可能性があるだけに、これからの季節、注意が必要だ。

 消防庁によると、2013年の総出火件数は48,095 件もあり、1,625人もの人が亡くなっている。出火件数は前年より3906件増加したが、死者が96人減少したのがわずかな救いと言えるだろう。

 さて、どうして火災が起こるのか?というと、出火原因の第 1位は「放火」。13年は5,093 件(10.6%)もあった。
「放火なんて身の回りではなかったし、ぴんとこない」と思っている人も多いかもしれないが、実は、火災の原因のトップ。自分でいくら気を付けても防ぎきれないというところに放火の怖さがあるが、住宅の周りに燃えやすいものを置かないなどの自衛策は必要だ。

 原因の第 2位は「たばこ」で4,454件(9.3%)。タバコを楽しむのはいいが、吸い殻の始末までやらないと、大変な事態を招くことになる。次いで、「たき火」3,739 件(7.8%)、「こんろ」3,717件(7.7%)、 「放火の疑い」3,693件(7.7%)順となっており、「放火」と「放火の疑い」を合わせると 8,786 件、18.3%にも上るという。

 では、火災が多い都道府県はどこか。当然ながら、人口が多いほど火災も多くなるわけで、最も多かったのは東京都の5,213件。次いで愛知県3,075件、大阪府2,842件、 千葉県2,468件、神奈川県2,448件、埼玉県2,407件、兵庫県2,1921件となっている。いずれも3大都市圏の地域だ。

 逆に少なかったのが、鳥取県、富山県、福井県で、それぞれ290件、240件、226件だった。

 つまり、火災は人口に比例して増減するわけだが、実は、人口1万人当たりの出火件数を示す「出火率」という指標がある。この出火率をみると様相は全く異なる。

 出火率のトップは山梨県で6.10。全国平均は3.75だから平均の約1.6倍もの大さだ。次いで、高知県、島根県が5.30、長野県が5.28、宮崎県が5.09などとなっている。山梨県の火災件数は527、高知県は401、島根県は378となっており、件数自体は多くはないが、人口1万人あたりでみれば決して“優等生”とは言えない。

 逆に出火率が低かったのは、富山県が2.19、京都府が2.41、新潟県が2.61などとなっている。富山県は出火件数、出火率とも低くなっており「火の用心を怠らない県」と言えるようだ。

 これから本格的な寒さを迎えるなか、火災を決して出さないという心掛けが必要だ。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141207-00000002-ovo-life