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お笑いで農家を元気に!! 甲州ふるさと劇団旗揚げ公演 山梨

 “笑いで地域を元気にする”をテーマに、芸能事務所の吉本興業が2月の大雪により農業用ハウスに大きな被害が出た甲州市で、市民から出演者を募り、立ち上げた「甲州市ふるさと劇団」の旗揚げ公演が先月30日、甲州市民文化会館で行われた。約1時間の公演中、会場は笑いで包まれた。市民劇団員は「見ている人たちが笑ってくれてよかった」と好演に手応えを感じ取っていた。

 劇はふるさとを捨て、上京して歌手になる夢を見る果樹農家の女子高生が周囲の人たちの温かい心に「やっぱり地元に残り、甲州市を盛り上げていきたい」と考え直すハッピーエンドなストーリー。脚本はよしもと新喜劇作家の高畠清さんが書き下ろした。吉本流の早いセリフ回しに関西弁と甲州弁が入り交じり、笑いどころをふんだんに、ダンスパフォーマンスも取り入れたドタバタ劇だ。

 主人公の女子高生役を演じた湖中愛永(こなか・まなえ)さん(18)は「お客さんが笑ってくれた。農家のみなさんを元気づけようという目的が達成できてよかった」と話した。劇中、市民劇団団長役を演じた樋川一人(かずと)さん(53)は「市民に元気を与えるシナリオがよかった。若者が市内に残り、盛り上げていく内容は演じていて楽しかった」と振り返った。

 ふるさと劇団は吉本興業所属で県内に住むいしいそうたろうさんとぴっかり高木さんが「雪害で笑顔が消えた農家を笑いで元気づけよう」と立ち上げを企画。9月にオーディションを行い、36人の市民劇団員が誕生した。公演後、劇団員からは来年秋の市制施行10周年記念で「再上演しよう」という話が上がっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141204-00000026-san-l19