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海外留学帰りの8割が月収1万元以下、専門家は「将来の伸び幅は大きい」―中国メディア

中国教育部留学サービスセンターが先ごろ発表した報告によると、海外留学から帰国して就職した人のうち、月収が1万元(約19万2000円)以下の割合は8割を超えることが分かった。28日付で人民網が伝えた。

中国のシンクタンク、中国グローバル化研究センターの王輝耀主任はこれについて、「正常な現象。だが、長い目で見た時の伸び幅は軽視できない」と指摘する。「ハイレベルの人材も存在するが、今は留学が珍しくなくなっている。海外帰りの人材が増えたことが、報酬の減少につながっていることは確か。国内の大卒者も700万人を超え、留学帰りの報酬にある程度の影響を与えている」という。

また、王氏は「国内の大卒初任給は2~3000元が主流。これに比べたら、海外帰りは優遇されていないとは言えない。留学により視野が広がり、見識が深まり、人脈が形成された。年を重ねてから、徐々にその違いが現れてくる。帰国後すぐの報酬で留学の価値を判断するべきではない」との考えを示した。

今年10月に発表された「2014海帰就業力調査報告」では、帰国後初めての仕事の年収は平均約8万8000元。だが、80%近くが5年以内に留学費用を回収できたと答えている。

http://www.focus-asia.com/socioeconomy/economy/402763/