無料相談受付中

【甲府】今季初3連勝でクラブ史上初2季連続J1残留決めた!

ヴァンフォーレ甲府は22日、ホームで広島と対戦し、2―0で今季初の3連勝を飾り、クラブ史上初の2季連続J1残留を達成した。後半20分にDF山本英臣(34)が先制PKを決め、同32分にMF新井涼平(24)がJ1初ゴールでダメ押しした。3試合ぶりの無失点も、歴史的勝利に花を添えた。

 両手でガッツポーズを作り、雄たけびをあげた。大一番で課していた勝ち点3を奪った。城福浩監督(53)は、スタッフ、選手とがっちり握手し、達成感を分かち合った。広島戦後、自宅に戻り、テレビで大宮が敗れ、C大阪が引き分けたことをチェックし、クラブ史上初の2季連続J1残留を確認した。

 城福監督は「残留を決められたことが、素直にうれしいです。選手、現場スタッフ、フロント、スポンサー、サポーター、すべての人の力が集結しなければ、この新しい歴史は作り得なかった。関わったすべての人に感謝したい。苦しい時も、よい時も、やり続けることが、いかに大事かを改めて感じた1年でした」とクラブを通じてコメントした。

 甲府の成長を示した一戦だった。指揮官はメンバー選考で夜も寝られず、「悩み抜いた1週間だった」と言う。MFジウシーニョが出場停止の右サイドMF、そして右DFだった。広島の左サイドMF柏好文を抑え、同サイドからチャンスをどう作るか。結論は金曜の朝。「論理的に考えましたが、最後は勘」。右サイドMF松橋の表情を見て決めた。「松橋と畑尾」。前々日まで試したことがない組み合わせだった。「選手がどんな組み合わせでもできるということを練習で示してくれたからこそ決められた。できれば、全員使いたかった」。チーム一丸でつかんだ勝利だと強調した。

 Jリーグ全体としても、歴史的快挙だった。甲府の年間予算は約15億円で、J1最低レベル。昨季は同じ規模の地方クラブである湘南、大分がいたが、今季は徳島だけだった。今季はこれまでの被シュート数が241でJ1最少。昨季からの堅守を磨き、得点力アップに試行錯誤した。城福監督は「ベストを尽くした選手を褒めてあげたいです」とチームをたたえた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141122-00000217-sph-socc