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中国自主開発の多用途小型原子炉構想を公開―中国メディア

中国広核集団が自主開発中の多用途小型加圧水型原子炉の構想が、深センで16日に開幕した第16回中国国際ハイテク技術成果交易会でお披露目された。会場では中国の第3世代の原子力発電システム「華龍一号」の成果も展示された。16日、新華網が伝えた。

中広核が今回披露したACPR系の小型加圧水型原子炉構想は、最先端の安全設計が取り入れられ、海上でのエネルギー供給に対応する。海上で使用する際の燃料交換の頻度を少なくし、他のエネルギーに対して競争力を高めた。海洋開発の総合エネルギー補給拠点としての役割が期待される。陸上でも小型送電網や工業熱電供給、都市の熱供給などに活用できる。

「華龍一号」は、中広核と中核集団が国際第三世代原発技術を基礎に共同開発している第三世代原子炉。安全性など各性能指標は国際最先端の水準にあり、自主知的財産権を備えている。現時点では初歩的な設計を終えており、今後、建設が進められる予定だ。

原発のデジタル計装制御システム技術開発分野でも、海外勢の独占状態打破を目指す中広核は中国発のデジタル制御システム「和睦システム」の開発に成功した。原発建設の工期や質を保証するためにも情報やネットワークセキュリティは重要な役割を占めており、建設・運営コストを下げる意味でも大きな成果と言える。

世界最大規模の原発企業の中広核は、中国で稼働中の原発の64%と建設中の原発51%の建設運営を担っている。

http://www.focus-asia.com/socioeconomy/economy/401740/