中国の９番目の国家級新区が日本列島と海を隔てた山東省青島の西海岸に建設されることになった。冷え込んだ中日経済・貿易関係に新たな発展のチャンスがもたらされることになる。６月初めに中国政府が承認。国家発展改革委員会が先ごろ、全体構想を発行した。構想で中日の経済・貿易協力に何度も言及されたことに関心が寄せられている。

中日問題の専門家はこれについて、「中日関係が敏感なこの時期に、中国はこの地区の建設と日本との経済・貿易・金融関係の深化を打ち出し、寛大で開放的な態度を見せた。中日の経済・貿易関係の安定や東アジア経済の振興、世界経済にもプラスの影響をもたらす」と指摘している。

外交学院国際関係所の周永生教授は「優遇政策で日本の投資を誘致し、双方の経済、金融、技術等の交流・協力を強化することは、中日経済・貿易の長足の発展につながり、中日貿易額の低下に歯止めをかけることになる」との見方を示している。