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上海自由貿易試験区、オフショア市場にしても意味ない=中国人民銀副総裁

【北京時事】

中国人民銀行(中央銀行)の易綱副総裁は、2日付の中国週刊経済誌「財新・新世紀週刊」に掲載されたインタビューで、上海の自由貿易試験区(FTZ)を単純にオフショア市場にしても意味がないとの考えを示した。


易副総裁は「(上海FTZと外国との)対外的なボーダーを開放しておきながら、(上海FTZと中国全土との)対内的なボーダーを封鎖すれば、上海FTZはオフショア市場になってしまう。全土との往来ができなければ実際の意味はない。オフショア市場は既に香港がある」と指摘。とはいえ、「対内的なボーダーを開放してしまえば、上海FTZと全土の間を資金が自由に出入りする事態となり、全国的に自由化を行うのと同じことになる。そこが難しい点だ」述べた。


中国は、上海FTZ内で試験的に金融自由化などを進め、いずれ全土に拡大する長期目標があるといわれる。