無料相談受付中

中国の輸出、5.6%増=2カ月ぶりプラス-10月

【北京時事】

中国税関総署が8日発表した10月の貿易統計によると、輸出は前年同月比5.6%増の
1854億ドル(約18兆2000億円)となった。2カ月ぶりのプラス。

 

最大の輸出先である米国向けが、引き続き前年同月を上回った。米経済は7~9月期の実質GDP(国内総生産)が1年ぶりの高い伸びになるなど、回復基調にある。ただ、財政問題もくすぶり、対米輸出は見通しにくい状況が続く。


輸出先2位の欧州連合(EU)向けも前年水準を上回り、日本向けも増えた。

 

中国指導部は、9日開幕の共産党第18期中央委員会第3回総会(3中総会)で経済改革策を討議。世界の景気動向に左右されやすい外需依存の経済構造から、国内消費主導型への移行を図る。

 

一方、10月の輸入は7.6%増の1543億ドルと、国内景気の持ち直しを背景に好調を維持した。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は311億ドルの黒字となった。