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自由貿易区の開放、不十分認める=上海市長、参入規制徐々に縮小

28日付の上海紙・東方早報(A22面)によると、上海市の楊雄市長は27日、国際企業家諮問会議後の記者会見で、上海に9月開設された自由貿易試験区(FTZ)について「皆さんは開放が十分ではないと感じているだろう」との現状認識を示した上で、「(外資参入を規制する)ネガティブリストは2014年版、15年版となるに従い、徐々に縮小されると信じている」と述べ、規制緩和は段階的に進むとの見通しを示した。


楊市長によると、23日現在でFTZには3万人近くが問い合わせに訪れ、8421社が会社の新設や変更などの手続きを行った。

 

一方、1989年の朱鎔基市長(当時)時代から数えて25回目を迎えた国際企業家諮問会議では「上海のソフトパワー向上」をテーマに、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)のアカーソン最高経営責任者(CEO)ら世界企業のトップが議論。日本からは野村ホールディングスの氏家純一前会長が出席し、産業都市から、芸術家らを吸い寄せる文化都市への転換が必要だと提言した。14年の第26回は11月2日に上海FTZをテーマに開催する。(時事)