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「暴利」とスタバ批判=中国メディアが狙い撃ち

【北京時事】

米コーヒーチェーン大手スターバックスが中国でのコーヒー価格を米国など国外より高く設定しているとして、中国メディアから批判を浴びている。国営の中央テレビなども「価格差」を取り上げ、「暴利を得て中国人をだましている」と非難した。


報道によれば、中国では1杯27元(約430円)のカフェラテが米国では約20元(約320円)。米国などよりも人件費などのコストが低いにもかかわらず、中国の方が高いのは理不尽と指摘する。同じく人件費が低いインドでは14元程度という。

 

さらに同社の財務報告によると、中国などアジア太平洋地区での利益率が欧州地区よりもはるかに高いとされる。スタバ側は価格差について「中国市場は発展の初期段階で、基本的な投資などが必要」と説明している。


中国では高い購買力を持つ富裕層が拡大する一方で、輸入された外国の高級ブランドや製品の「内外価格差」に対する不満も高まっており、特定製品を取り上げメディアが批判的な論陣を張るケースも目立っている。ただネットでは「高価だと思うなら、買わなければよい」との冷静な声も出ている。

 

スタバは中国などアジア地域での売り上げを順調に伸ばしており、中国でも店舗を大幅に拡大する計画。今回のネガティブキャンペーンが中国展開に影響を与える可能性もある。